「80億分の1」2回目|エクアドルの男の子が医師としてアメリカへ渡った96年

ゲーム

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AKAI’S GAME LOG
赤ヰのゲームプレイ録

ー80億分の1 エクアドル編ー

こんにちは、赤ヰです。

前回、「80億分の1」でパキスタンの女の子として93年を生きてみました。

……そして、気づいたらもう一度「生まれる」ボタンを押していました。

赤ヰ
1回だけのつもりだったのに。
2回目も、やってしまいました。

2回目に生まれたのは、南米のエクアドル。
今回は、男の子の人生です。

📌 先に結論

・エクアドルのごく普通の家庭に生まれ、医師になり、アメリカへ渡った
・最後は町の医院の院長で、地方議員も務めた
・96歳まで生き、同じ年にエクアドルで生まれた男の子のうち、より長く生きた人は約0%
・パキスタンのNidaとはまったく違う人生。でも、似ているところもあった

01 ― MAP

🗺Joséの人生を、ひと目で

誕生0歳医師に24歳結婚25歳アメリカへ33歳永住権46歳米国籍54歳奨学金55歳院長・議員68歳仲直り79歳最期96歳

Joséの96年(主なできごと)

02 ― BIRTH

👶エクアドルで生まれた、好奇心旺盛な男の子

2026年9月。
エクアドルの港町グアヤキルで、中所得の家庭に、第一子の男の子として生まれました。
名前は、José Castillo(ホセ・カスティージョ)。

予定日より早く、小さく生まれた赤ちゃんでした。
でも、お母さんの胸にしっかり抱かれて、最初の山を越えました。

5歳のころには、大人たちから「好奇心旺盛な子」と呼ばれるように。
体を動かすことなら、何でも同じ年の子よりずっと上手でした。

そして7歳のとき、最初の大きな決断で選んだのが、チェス。
Joséはすっかり夢中になって、22歳では地域のチェス大会で優勝します。

赤ヰ
前回のNidaは演劇、今回のJoséはチェス。
小さいころに選んだ「好き」が、一生ついてくるのがいい。

03 ― DOCTOR

🩺医学を学び、医師に

大きな決断
何を学びますか?(19歳)
社会科学
人文学
✔ 医学
そのほか

Joséは医学を選びました。
でも、学生時代はお金に苦労します。

借りる先がなく、食事も出費も切り詰めてしのいだ年もありました。
それでも大学を卒業し、大学院で修士の学位を取って、24歳で医師として働き始めます。

📜 人生の記録より
18歳犬のCocoが家族の一員になりました。
22歳つらい一年でした。Cocoは黙ってそばに来て体を寄せてくれ、そのぬくもりで一日一日を乗り越えました。
24歳治療を受けましたが、Cocoはとうとう旅立ちました。
25歳散歩の時間になると、今でも玄関のほうを振り返ってしまいます。Cocoのリードは、まだドアノブに掛かったままです。
赤ヰ
ここ、泣きました。
Joséの人生には、このあとも犬たちがずっと寄り添ってくれます。

04 ― USA

✈アメリカへの挑戦

25歳でNataliaと結婚し、3人の子どもに恵まれました。
そしてJoséは、アメリカで働く道を探し始めます。

……でも、簡単ではありませんでした。

28歳 ビザが却下される。費用だけが無駄に
33歳 もう一度挑戦して、アメリカに到着!
37歳・40歳・43歳 永住権の審査に、3回落ちる
46歳 4回目で、ついに永住権が下りる!
54歳 市民権の宣誓をして、アメリカ国籍を取得

あきらめずに、何度も挑戦した。

故郷のエクアドルからは、ときどき小包が届きました。
開けると、故郷のにおいがする。
通りからエクアドルの歌が聞こえてきて、しばらく立ち尽くした日もありました。

赤ヰ
Nidaのドバイ生活と、ちょっと重なった。
遠くに行っても、故郷はずっと心の中にあるんだね。

05 ― FAMILY

💔別れと、また始まる関係

Joséの家族の物語は、まっすぐではありませんでした。

44歳で、Nataliaと離婚。
子どもたちは、自分で育てることにしました。

でも49歳のとき、Nataliaと再び付き合い始め、52歳で再婚します。
そして60歳のとき、Nataliaは病気で亡くなりました。
最期まで、そばで看病しました。

65歳でKarlaと再婚。
でも、そのKarlaも73歳のときに先に旅立ちます。

結婚は3回。
出会いと別れを、何度も経験した人生でした。

息子との、長い時間

75歳のとき、息子のJavierがつらい出来事を起こしてしまいます。
Joséはそのことを、すぐには受け入れられませんでした。

それでも、79歳のある日。

📜 人生の記録より
79歳久しぶりに自分からJavierに電話をかけました。受話器の向こうでしばらく沈黙が続き、やがて涙をこらえる声が聞こえました。

Javierは、Joséの最後の数年を、同じ家で一緒に暮らしてくれました。

赤ヰ
時間はかかったけど、ちゃんとつながり直せた。
この1行が、Joséの人生でいちばん好きかもしれない。

06 ― CAREER

🏛医院の院長、そして地方議員

仕事では、51歳で診療科長に。
一番稼いだ年は、世界の収入で上位1%に入るほどになりました。

でもJoséは、それだけでは止まりません。

国会議員選挙への挑戦は、公認を得られなかったり、落選したり。
それでも68歳で、町の医院を開業して院長になり、同じ年に地方議会の議員に当選しました。

📜 人生の記録より
70歳近所の遊び場を直す予算を獲得しました。
72歳再び地方議員に選ばれました。
75歳洪水に備えて排水路を整備する議案が可決されました。

人生を共有するときの「ひとことの感想」に、私はこう書きました。

「地方議員として働いた人生だった。」

07 ― GIVE

🎓故郷に、奨学金を

55歳のとき、Joséは故郷のエクアドルに奨学金をつくりました。
毎年、家計の苦しい生徒の学費を出すことにしたんです。

暮らしが苦しい年には送れないこともありましたが、余裕ができるとまた送り始めました。

最初の奨学生の一人から、丁寧な字でお礼の手紙が届きました。
奨学生だったGabrielaが看護師になったという知らせも届きました。

そして、遺言書には「財産の5分の1を、故郷の奨学金に遺す」と書きました。

生徒27人が、学校を卒業できるよう支えました。

赤ヰ
Nidaも、Joséも、最後は故郷に奨学金をつくった。
生まれた国も、性別も、仕事も違うのに。
……なんだか、うれしかった。

08 ― LAST

🌙96歳、最期まで挑戦し続けた

年を重ねても、Joséは新しいことを始め続けました。

89歳でジム・フィットネスに夢中になり、
92歳には「体が見違えるほど引き締まりました」。
94歳で、今度は絵画を始めます。

大人になった子どもたちとは、2年ごとに海外旅行へ。
オーストリア、ポーランド、カナダ、ドイツ……訪れた国は11か国になりました。

94歳で脳卒中で倒れ、片側の手足が思うように動かなくなっても、リハビリを続けました。

そして96歳。
孫の結婚式を見届けた年に、脳卒中で生涯を閉じました。

📜 人生の記録より
96歳近所の地下鉄の駅にエレベーターができました。ひとりで行ける場所が増えました。
96歳行きたかった店の入り口には階段しかなく、そのまま引き返しました。
96歳96歳、脳卒中で生涯を閉じました。

最期を見送ったのは、子ども5人、孫6人とひ孫5人でした。

09 ― FIVE

📊同じ1秒に生まれた5人

Aliza(パキスタン)76歳Meera(インド)82歳劉偉(中国)84歳Farhad(イラン)95歳José(エクアドル)96歳

同じ1秒に生まれた5人が、生きた年数(ゲーム内の表示)

同じ1秒に生まれた5人は、それぞれ76歳、82歳、84歳、95歳、96歳まで生きました。
今回は、Joséがいちばん長生きでした。

ゲームの表示では、同じ年にエクアドルで生まれた男の子のうち、Joséより長く生きたのは約0%。
エクアドルの男性の平均寿命より、21.9年も長く生きたそうです。

10 ― COMPARE

⚖NidaとJosé、2つの人生を比べてみた

1回目:Nida 2回目:José
生まれた国 パキスタン・ラホール エクアドル・グアヤキル
暮らした国 パキスタン→UAE→パキスタン エクアドル→アメリカ
仕事 事務職→部長 医師→院長、地方議員
子どものころの「好き」 演劇・演技 チェス
家族 子ども3人、孫3人、ひ孫4人 子ども5人、孫6人、ひ孫5人
故郷の奨学金 生徒25人 生徒27人
生きた年数 93歳 96歳
自分より長く生きた人 4% 約0%

生まれた国も、性別も、仕事も、まったく違う2つの人生。

でも、比べてみると共通点もありました。
どちらも生まれた国を離れて暮らし、どちらも大切な人を何度も見送り、
そして、どちらも最後は故郷の子どもたちのために、奨学金をつくった。

もしかしたら、それは赤ヰ自身の「選び方のクセ」なのかもしれません。
どこに生まれても、気づいたら同じような選択をしている。
それに気づけたのが、2回遊んでみていちばん面白かったところです。

11 ― SUMMARY

✨まとめ

✔ 2回目は、エクアドルの男の子。医師になり、アメリカへ
✔ ビザの却下、永住権の不合格……それでも何度も挑戦した
✔ 結婚3回、別れと仲直りをくり返した家族の物語
✔ 院長、地方議員、そして故郷の奨学金で27人を支えた
✔ 2つの人生を比べると、自分の「選び方のクセ」が見えてくる

1回目で「生まれる場所は選べない」ことの重さを感じて、
2回目で「それでも、選択で人生は変わっていく」ことを感じました。

……3回目は、どこに生まれるんだろう。
あなたも、80億人のうちの誰かとして、生まれてみませんか?

※このゲームには、病気や死、戦争などの重いできごとも、実際の統計どおりに出てきます(15歳以上が対象)。記事の中の数字は、ゲーム内の表示です。ゲームは国連の世界人口推計2024や世界銀行、WHOなどのデータをもとにしていると説明されています。
✎ 今日の独り言
「3回目、押してもいいですか……?
(もう押してる)」
以上!
📎 参考にしたページ

・80億分の1(1in8b.life)(ゲーム内の説明と表示)

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